2022年12月19日

日本初の駅伝大会は105年前、距離は504kmで箱根駅伝の倍以上。

早いもので、ニューイヤー駅伝や箱根駅伝まであと2週間あまり。市民参加の大会も含め、駅伝シーズン真っ盛りです。さて、この日本独特のランニング競技「駅伝」はいつ始まったのでしょうか?
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駅伝の起源の前に、日本初の「マラソン大会」はいつ、どこで行われたのでしょう?

答えは今から109年前の1909年(明治42年)に神戸で開催された「マラソン大競走」(諸説あり)。

現在では、神戸市役所前に「日本マラソン発祥の地神戸」の碑(下の写真)が建てられています。
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このマラソン大競走、当時の精鋭中の精鋭ランナーだけが出場を許された“エリートレース”でもありました。

健脚自慢の応募者の中から、セレクションによって120人に絞り込まれ、さらに予選会でわずか20名の参加選手が決定。

栄えある優勝者は草鞋履きで出走した軍人の金子長之助選手で、タイムはなんと2時間10分54秒!

・・・じつはマラソン大競走の距離は32kmでした。まあ、それでも1kmあたり4分5秒ペース、しかも草鞋で走破(途中から裸足)したことを考えると、かなり健闘したといえます。

さて、本題の駅伝の起源ですが、もちろん日本。今から105年前の1917年に行われた「東海道駅伝徒歩競走」であるといわれています。
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なんと京都〜東京間508km(23区間)をつなぐ壮大なレースでした。ちなみに箱根駅伝は10区間217.1kmなので倍以上ですね。

このようにマラソンも駅伝も、先人のチャレンジや努力により発展してきました。来年のニューイヤー駅伝、箱根駅伝、そして全国女子・男子駅伝は、そんな歴史物語に思いを馳せながら観戦してみてはいかがでしょうか。  
posted by 株式会社イング | コラム to RUN! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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