市場調査とマーケティングの矢野経済研究所によると、2013年のスポーツシューズ市場は金額ベースで105.2%とプラス成長。
中でもランニングシューズは2012年の前年比111%には及ばないものの、2013年は104%、2014年は105.1%(予測)と堅調に増加しています。
ランニングブームにともなって活況を呈しているのが山道や不整地を走るトレイルランニング。さぞやランニングシューズ全体の売上を牽引しているかと思いきや、トレランシューズ単体の出荷数は前年対比100.0%と、見た目の盛り上がりに比べてやや低調といえなくもありません。
矢野経済研究所ではこの一因を、トレイルランニング時に「専用シューズを着用していないランナーが多いためや、トレイルランニングにチャレンジするランナーは多いものの、想像以上にハードなスポーツであったために継続を断念してしまうケース」が多いためと分析。
つまり走力が身についていないまま山に入り、そのキツさに閉口して嫌になってしまうというもの。加えて、ロードシューズのまま山を走っているランナーが意外と多いことも浮き彫りとなりました。
ただ、同研究所によると、トレイルランニングシューズの2014年の伸び率は金額ベースで129.6%に跳ね上がると予測しています。
日本で「トレイルランニング」という言葉が使われだしたのは2005年あたりから。以来、レースにおいてはキツいコースほどもてはやされる風潮が続きました。
しかし最近は初心者でも気軽にトレイルランニングが体験できるような大会が飛躍的に増え、選択肢が拡大。こうした動きから大幅な増加予測が立てられたのかもしれません。
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