2010年11月10日

知らない町を走ってみたいvol.17【小谷城跡】

2011年のNHK大河ドラマ「江〜姫たちの戦国」。その舞台の一つである小谷山をトレイル歴史ランしてきました。
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「江」とはいうまでもなく浅井長政の娘「お江(小督)」のことで、いわゆる浅井シスターズの末っ子。彼女たち幼少のころ住んでいたのがかつて小谷山にそびえていた「小谷城」です。
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当日はこの「小谷城跡」をめざして歴史ランを敢行しました。小谷山の標高は495メートル。登山ルートがしっかり整備されており、故意に道を外れない限り迷うことはないと思います。
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ただ、恐怖を誘ったのがいたるところにデカデカと掲げてある「クマ出没注意」の看板。けっこう頻繁に目撃されているらしく、「熊鈴の携帯」「単独で入山しない」ことを強く呼びかけていました。

さて、小谷山とその周辺は浅井・朝倉軍 vs 織田信長軍の激闘の舞台となったことから、歴史ファンを中心に訪れる人が絶えません。かなり上のほうまでクルマでアプローチできますが、来年、大河ドラマが始まるとかなりのラッシュが予想されます。

登山ルート上、とくに危険な箇所はありません。それでも上り一辺倒はやはり疲れます。ふもとから1時間ぐらいたった頃でしょうか、とつぜんフラットな開けた場所に出ました。どうやらここは「大広間跡」とのこと。
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今から4百数十年前、ここを浅井家とその配下の人たちが往来していたのでしょうか。そう考えると感慨深いものがあります。

ここが本丸跡。看板以外、なにもありません。
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さて、わざわざこの小谷山まで走りにきたのには理由があります。それはズバリ「琵琶湖に沈む夕陽」を見ること。小谷山の山道の数カ所から琵琶湖を望むことができますが、もっとも美しい眺望がのぞめるのは「桜馬場跡」付近からだといわれています。
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たまたま通りかかった観光ガイドのおじさんにお話を伺ったところ、数日前にお江役の上野樹里さんなどが訪れ、桜馬場の夕陽スポットで撮影が行われたそうです。

これが桜馬場から見た琵琶湖・・・まだ太陽が高い位置にあります。せっかくなので寒さに耐えながら待つことにしました。
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やがて1時間後、いよいよ陽が沈みます。う〜ん、美しい。ちなみに琵琶湖の真ん中に浮かんでいるのは竹生島です。
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と思ったら、あっという間に地平線の中へ隠れてしまいました。
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ふと気づくと、あたりは闇に包まれようとしています。よく考えたらここは浅井家の怨念が渦巻いているところ。そう考えると急に怖くなってきました。夕陽の余韻にひたることなく一目散で下山。幸いにも熊に出合うこともなく、無事にトレイル歴史ランを終えることができました。小谷城、獲ったどー。

ご注意:小谷山付近では熊が頻繁に目撃されているようです。単独での登山は控えましょう。入山するときは必ず熊鈴などを携帯し、絶えず音をたてている状態を維持してください。


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