(まずはvol.1【傾向と対策】編からご覧ください)

事前の調査によると、午後4時には「回向柱(えこうばしら)」への行列は消滅しているはず。ところが、実際には長い行列が山門も超えてしまっている状態でした。事前の調査データは平日のもの。やはり「休日」を甘くみていました。


このまま回向柱の列に並んでいては、「前立本尊」を間近に見ることができる「内陣」が閉まってしまいます。急遽作戦を変更し、本堂横にある特設チケット売場で「特別参拝券(500円)」をゲット。すぐに「内陣」への列に並びます。


ここでポイント。回向柱の列と内陣参拝への列は別なので注意。内陣参拝にはチケットが必要なので、先に入手してから列に並ぶ必要があります。
一般的に「御開帳」は・・・1.回向柱に触れる→2.内陣で前立本尊のご尊顔を拝む→3.お戒壇巡り、という順序なんですが、内陣に入れる特別参拝券の販売が4時半で終了してしまうので、「1.回向柱に触れる」を後回しにました。多少順番は違っても御利益は変わらないと思います。善光寺は心が広いですから。
本堂に上がる階段から見た境内。回向柱に触れるための列が山門方向(写真奥)に続いているのがよくわかります。

さて、本堂内は一切の撮影が禁止されていますので、写真はありません。内陣では参拝客の長蛇の列ができており、前立本尊の御前に辿り着くまで60分ということでした。ここまできたら後にはひけません。少しずつ進む行列に身を任せます。「まだ並んでおられる方がたくさんおいでですから、願い事は1個にしてくださいね〜」という職員さんのジョーク(?)に笑いが起きます。
1時間待ちの予想でしたが、実際には40分ほどで前立本尊の御前に到達。お焼香をして手を合わせます。前立本尊はけっして大きくないのですが、やはり神々しい・・・仏に神々しいとは意味が分かりませんが、とにかく威厳を感じたということがいいたいわけです。ということで第一段階クリア!
進路は一方通行になっていて、本堂の脇からいったん外に出て、ぐるりと裏を回って自動的に「お戒壇巡り」の最後尾に並ぶ仕組みになっています。

お戒壇巡りはおととし体験済みですので今回はパスしようと思っていたのですが、せっかくなので体験していくことにしました。今回は暗闇の中でパニックになるおばちゃんはいませんでした。
お戒壇巡りが終わたったときには、すでに午後5時近くになっていました。さすがに回向柱の大行列はかなり減少。おとなしく最後尾に並んでいると、警備員の方があわただしく駆け回りながら参拝客に何やら指示しています。

「お上人様がおいでになりましたら、前列の方は座って、後列の方は頭を出してください」とのこと。あ、これは!あの「お数珠頂戴」ではありませんか。どうやら私は回向柱の行列ではなく、間違えて「お数珠頂戴」の列に並んでいたようです。
しばらくすると、大きな赤い傘とともにお上人様が現れました。次々に参拝客の頭をなでていきます。期せずして「お数珠頂戴」をゲット。ちなみにお数珠頂戴は「間近での撮影ご遠慮ください」とのことでした。
さあ、あとは本日最大の目的、「回向柱」に触れて前立本尊と結縁(けちえん)するだけ。立派な回向柱がすぐそこに。

目の前に最接近。ペタペタ。

ペタペタ、ペタペタ・・・

回向柱の根本は賽銭箱になっています。

柱に結ばれたこの白いひもは・・・

本堂へと伸び、前立本尊の右手に結ばれています。

あわただしく全ての目的を果たし、善光寺を後にしました。この時点で6時近いのにまだ行列が・・・。もちろん内陣はとっくに閉まっています。

結局、内陣参拝にしろ回向柱にしろ、何時間も待つということはありませんでした。しかし平日でも午前11〜午後2時の間は激しく混雑するので避けたほうが無難です。もっとも空いているのは早朝、それが無理なら私のように午後3時半ぐらいから出向き、先に内陣を回る作戦がいいと思います。いずれにしてもゴールデンウイークは大混雑が予想されます。あまりイライラせず、仏のような広い心で御開帳を楽しんでくだだい。
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