
『なんてこと……、こんなことがあるとは。こんなに人通りが多いところで……。この6年、一度もそんな馬鹿げた目にあったことがなかったのに……。なんだよ、鼻の奥がつんとするぞ。今朝、最後に触ったあのハンドルの感触が最後だったなんて……。泥棒に対して腹が立つのもさることながら、悲しくてならん』と嘆く疋田氏。
『チクショー、今朝はな……。いつもは2つかけていた鍵を、なぜか今日に限って、1つで「ま、いいか」と思ってしまったのだ。なんてこと。不注意だ。不注意なときに限って、泥棒が出るのだ。くそー。時を戻してくれ。あのジャイアントと過ごした栄光の日々が思い出されるよ。つい最近は一緒に桶狭間を走ったじゃないか。先月は神戸の街だ。何より毎日の通勤で……。』と、自身の不注意を認めつつ愛車との栄光の日々を振り返る。
今回、疋田氏が盗まれた自転車はGIANT OCR COMPOSIT1 (2006年モデル)。本体価格だけでも40万円近い。「足代わりにちょっと拝借 ・・・」というより、高級自転車に狙いを定めた、転売(パーツ含む)目的のプロの犯行の可能性が高い。
2年前、忌野清志郎さんの愛車「オレンジ号(総額160万円)」が盗まれた時には、ワイドショーが高級自転車専門の窃盗団の暗躍をほのめかしていた。オレンジ号は下の写真(実物)で見れば分かるように、いかにも高そうだ。

金額もさることながら、数千、数万キロをともに走ってきた愛車が盗まれたときのショックは察するに余りある。しかも「盗まれたら買い直せばいい」などと単純にはいかないことが、盗難のショックをより大きくする。というのも、この手の自転車(自転車乗りの人)はパーツの一つひとつを吟味して組み上げ、実際の走りを通して微妙な調整を繰り返し、時間をかけて自分のマシンに仕上げていくからだ。
「そんな高級なものを目の届かない場所に置いておく方にも責任の一端があるのでは?」と思われる人も多いかもしれない。それは確かにその通り。しかし、やっぱりいちばん悪いのは窃盗犯人であることは間違いないだろう。
ちなみに疋田氏が盗まれた自転車には以下の特徴があるとのこと。(メルマガより)
■外観の特徴
・黒ベースで、赤と銀の模様が入ってます
・トップチューブがスローピング
・前ディレイラーが、SHIMANOアルテグラで、後がSHIMANOデュラエース
・クランクおよびチェーンホイールが、FSA SL-K MEGA EXO カーボン CK8680B 30/39/53Tで、前3枚が特徴です
・MAVIC KSYRIUM ELITE2のホイールで、パナレーサーのストラディアスエリート赤ライン20Cを履いてます
・サドルはグレーのGIANTロゴ入り
■疋田オリジナルの特徴
・トップチューブに「EVERYDAY EARTHDAY」のシールあり
・ハンドル中央に、テクトロのサブブレーキレバー付き
・白峯寺の「交通安全」ステッカー
・キャットアイのワイヤレスサイクロコンピュータ付き
・前照灯(黒)と、LEDフラッシャー(赤)付き
※盗まれた自転車の防犯登録番号と車体番号およびメルマガの全文はコチラ。