実際に現地を歩き回りながら「ここにバス停がある、あそこに小学校がある」と、周辺施設の所在を一つひとつ地道に調べてまわるのだ。コンビニや駅などの施設が徒歩圏内に充実していると「周辺環境が良い立地」といえ、大きなアピールポイントとなる。
ただし気をつけたいのが「公園」だ。一見、公園がすぐ近くにあるなんて素晴らしいロケーションだと思うかもしれないが、これがけっこう問題。その問題とはズバリ「夏場の花火」だ。入れ替わり立ち替わりパンパン。毎日明け方までパンパン。だから「公園を見下ろす閑静な地」なんてマンションは、音に敏感な人は避けた方が無難。とくに、大きな公園があるということは、どちらかというと郊外の緑豊かな環境の場合が多い。もともとが静かな土地だから、夜中の花火音は余計にうるさく感じるのだ。
実際に現地に足を運ばないままマンションを買ったり借りたりする人は少ないと思うが、中には遠方への急な転勤で「引っ越し当日に初めて現地を訪れる」というケースもあるだろう。そのような場合、昔なら住宅地図で現地の様子を想像するしか術がなかったが、今では「Google Maps(Google Earth)」の衛星写真で実際の街並の雰囲気を見たり、「キョリ測」で気軽に周辺施設への距離を測ったりできるから便利になったものだ。
さらには先月、こんなサイトが登場した。その名は「住所パワー」。調べたい住所を入力すると、その住所が持つ“パワー”をポイントで表し、1.5km圏内に存在する各種施設数を教えてくれるというスグレモノだ。
試しにイングの住所を入力してみる。

結果は2099ポイント。「Bクラス」。微妙。

施設の分布はこんなかんじ。

コンビニ、飲食店、銀行、書店、駅はもちろん、ラブホテルや風俗なんて項目もある。
つぎに地価22年連続日本一の「東京都中央区銀座5丁目」を調べてみる。すると・・・

5224ポイントで「SSクラス」。さすがだ。
では、日本一人口が少ない「高知県土佐郡大川村」のパワーはいかほどか。

「ド田舎クラス」とは失礼な。
まあ、いわゆるジョークサイトの一種なので、その土地が持つある程度のイメージをつかむことができれば上出来だろう。結果にいちいち目くじらをたてることもない。さて、あなたの住まいは何クラス?