
ランニング学会では「適度なランニングとは−健康・長寿、感染症予防の視点から−」と題するトピックを公開しています。
『適度なランニング』といっても、走歴、走力、体力、年齢など、「適度」の範囲はランナーそれぞれ異なるもの。
そこで同トピックでは、「ベテランランナー」と「初心者ランナー」の2通りに分けて『適度なランニング』について解説。
ベテランランナーに対しては、第一に過度なランニングに対する警鐘を鳴らしています。
「ランニングの実践には、確かな延命効果があるものの、ランニング実施量が最も多いグループでは、延命効果が小さくなる」ことが明らかとなっています。延命には、さまざまな要因が関与するので、「走り過ぎは悪い」とまでは言い切れないものの、「過度に走ることは、ベターとは言えない」というのが、多くの研究者の見解なのだそうです。
具体的な数値を示しながら「適度の指標、簡便な目安」も示していますので、ぜひ参考にしてみてください。
初心者ランナーに対しても適度なランニングの指標や目安を提示。走りながら普通に会話できる「にこにこペース」を勧めています。
もう一つ推奨しているのが「間欠的ランニング」。「20秒走ったら40秒歩く」あるいは「1分走って1分歩く」を繰り返します。走る時間と歩く時間の比率を変えることで強度の調整ができます。運動不足の方は「ウォーキングの途中に5秒ほどの小走りを入れる」から始めても良いでしょう。とのこと。「走らないよりは、僅かでも走れば、健康改善のメリットがある」とも。
以上、ランニング学会のトピック「適度なランニングとは−健康・長寿、感染症予防の視点から−」をかいつまんで紹介しました。より具体的な内容はこちらをご覧ください。
■ランニング学会「適度なランニングとは−健康・長寿、感染症予防の視点から−」