
多くの自治体主催大会が沈黙する中、開催の意向を明らかにしたのは、来年2月21日に行われる「高知龍馬マラソン2021」および3月7日開催の「鹿児島マラソン」。
このうち「高知龍馬マラソン」は、コロナ返金対応や開催条件などより具体的なことにも踏み込んでいます。
高知新聞の報道によると、昨日行われた第1回総会において「前回と同じ1万2千人規模での開催に向け準備を進める」とのこと。
一方で「開催可否については新型コロナウイルス感染状況などを見ながら、参加者らの安全確保などの条件を踏まえて判断する」とも。
多くの市民マラソンが開催を躊躇するのは、地元の理解が得られるか否かに加え、多くのお金をかけて準備したにもかかわらず、直前になって再び新型コロナに襲われ中止に追い込まれる危惧が拭いきれないからに他なりません。
様々な事前準備から逆算して、来年1〜2月開催大会はそろそろ「決断」のとき。「中止か、開催か」・・・各大会のジリジリした思いが伝わってきそうです。
こうした意味で、自治体主催のいわゆる大規模市民マラソンである「高知龍馬マラソン」は他大会に先鞭をつけた結果となりました。
ただし大会事務局は「大会の3カ月前(今年11月中旬)に中止を判断した場合はランナーからの参加料を全額返金」、さらには「同時期に行われる同規模大会が開かれる方向である」ことなどを開催の条件にあげています。
つまり、準備は進めるがあくまでも新型コロナの感染状況を踏まえて慎重に判断する、リミットは今年11月ということです。
2月といえば市民マラソンのトップシーズン。高知の発表を受け、他大会の判断が気になるところ。ただし、各大会によって事情や考え方の違いがあります。今後、大会(自治体)ごとに判断が異なることも予想されますが、開催にしろ中止にしろ、むやみに叩くのは自重したいものです。
■龍馬マラソン前回規模準備 21年実行委、コロナ状況で可否判断(高知新聞)
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