
影響が汚れだけにとどまるならまだしも、健康被害にも及ぶとあっては看過できません。黄砂とセットで語られることが多いPM2.5の飛来予報はとくに注視したいところ。
環境省によると、PM2.5とは『大気中に浮遊している2.5μm(1μmは1mmの千分の1)以下の小さな粒子』のことで、『肺の奥深くまで入りやすく、呼吸器系への影響に加え、循環器系への影響』が心配されるとのこと。
人類最凶の害悪、タバコの副流煙は喫煙者が近くにいなければ被害にあうことはないですが、PM2.5は屋外にいる限り逃げ場がありません。ある意味、新型コロナより手強い相手だといえるでしょう。
環境省ではさらに、PM2.5の浮遊量別の注意喚起を促しています。たとえばもっともレベルが高い注意は「不要不急の外出や長時間の激しい運動をできるだけ減らす」というもの。我々ランナーには耳の痛い話ですが、激しい運動の筆頭として「マラソン」があげられています。
つまりPM2.5が多い日は、長時間のランニングを控えたほうが身のためだということ。PM2.5ともっとも相性が悪いもの=(長時間の)ランニングだといえそうです。
この春はPM2.5・黄砂予測を参考に、今後はできるだけ「非常に多い」「やや多い」「多い」日を避けて走り込むなど、柔軟に判断するよう心がけたものです。
下の図は明後日16日21時時点の黄砂飛来予測(気象庁)。九州から東海にかけて地表に届くことが予想されています。この日はできれば家でおとなしくしているほうがよさそうですね。ちなみに18日以降はしばらく日本への黄砂の飛来はないとも予測されています。

■SPRINTARS(PM2.5予測・黄砂予測)
■環境省 微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報
■環境省大気汚染物質広域監視システム
■黄砂などで「花粉爆発」喘息など重症化も(ウェザーニュース)