
『地球上では毎秒約100回、毎日約860万回』(Wikipedia)も起こっているとされる落雷。屋外にいるかぎり「大丈夫」という保証はどこにもありません。
アメリカのニュースサイトによると、死亡した女性は母親と別の女性、3人で墓地をジョギングしていたとのこと。
意外と大きな「墓地(墓園)」はジョギングに適していることが多く、名古屋では平和公園をイメージするとわかりやすいでしょうか。
今回の現場がどのような場所かはわかりませんが、高い建物や樹木がない、広大な墓園であったと推察されます。
まさかジョギング中に自らの人生が終わるとは夢にも思わなかったはず。ご冥福をお祈りします。
さて、名古屋RJでも何度か「ランニング中のカミナリ対処方」というトピックをアップしていますので、この機会に概要を以下に再掲します。
<ランニング中に落雷被害から身を守る方法>

もっとも確実なのは、少しでも雷が発生しそうな予報や空模様の場合は外出しないこと。しかし出かけるときに晴れていたり、あらかじめ約束があれば、そう簡単にランニングを中止できないケースもあるでしょう。
そこでまず注目したいのが「音」。雷はその音(雷鳴)によって存在を察知することができます。いわゆる遠雷は「今のうちに避難しなさい」という天からの警告であるといえます。
日本大気電気学会(引用元は気象庁より)によると、「雷は、雷雲の位置次第で、海面、平野、山岳などところを選ばず」落ちるもの。屋外にいる限り雷被害に遭う可能性は誰にでもあるのです。
とくに「グラウンドやゴルフ場、屋外プール、堤防や砂浜、海上などの開けた場所や、山頂や尾根などの高いところなどでは、人に落雷しやすくなる」ため、たとえばトレイルを走っている場合、まずは山頂や尾根を離れる必要があります(道外れ、滑落注意)。
ちなみに、テントに避難しても意味はありません。日本大気電気学会は、テント内の落雷リスクは「屋外と同様」としています。
一方、街なかを走っている場合はけっして無理に急いで帰ろうとせず、速やかに最寄りの建物内に避難するべき。「鉄筋コンクリート建築、自動車(オープンカーは不可)、バス、列車の内部は比較的安全な空間」だそうです。
近くに避難する建物が見当たらない場合は、「電柱、煙突、鉄塔、建築物などの高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げ、4m以上離れた範囲(保護範囲)」に避難してください。
「雷雲が遠ざかって雷鳴が聞こえなくなっても、20分くらいはまだその雷雲から落雷の危険」があるそうなので、雷鳴が止んだからといって油断は禁物。可能であればスマホの気象アプリや雷ナウキャストなどで雷曇の行方を追ってください。
雷鳴が微かでも聞こえたら、あなたはすでに落雷を受ける危険ゾーンにいると心得てください。あなたがすべきことはただ一つ、避難場所を探して移動することのみ。楽しいランニングの最中でも、勇気をもって中断すべきです。
もっとも怖いのは、「雷ぐらいで何をおおげさな」という油断・慢心なのかもしれません。
■Green Township woman dies after being struck by lightning at cemetery(WCPO)
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