
読売犬山ハーフマラソンは硬派な競技性を全面に押し出した大会。それゆえか、例年ランナーの評価が別れます。


もともと犬山ハーフは実業団や関東の強豪大学の選手などが多数参加する、名古屋エリアでは貴重なレベルの高い大会。過去には藤原新選手(拓殖大学時代)や野口みずき選手をはじめ、そうそうたるランナーが犬山路から世界へと駆けぬけていきました。

「大手新聞社主催」「硬派な競技性」「開催地の観光資源が充実している」といった点で、愛知県内の大会の中ではもっとも大きな可能性を秘めていると思います。

いったい何の可能性かというと、愛知県初の「都市型市民フルマラソン(自治体主導の大型大会)」の可能性です。
犬山市よりも規模の小さな地方都市がフルマラソン大会を成功させている現状から見て、犬山市にやれないことはないでしょう(会場・コースを根本的に見直す必要はありますが)。
盛り上がるランニングムーブメントの中にあって、なぜか市民フルマラソン開催数(自治体主導の男女が参加できる大会)がゼロの愛知県。
そんな“汚名”を返上するべく立ち上がるのはどの自治体でしょうか。犬山市と読売新聞さんにはなんとかがんばっていただきたいものです。