きょうの名古屋は朝から本格的な雨。このまえ雨が降ったのはいつのことだったか思い出せないくらい久しぶりだ。少しでも水不足の解消になればいいんだけど。
さて、雨の日になると多数出没するのが、二人乗りよりも無灯火よりも危険度が高い「傘さし運転」の自転車。片手で自転車を操作しているということは、ブレーキも片側だけきかせることに他ならない。自転車に乗っている人ならわかると思うが、片側だけのブレーキングは自転車のバランスを崩しやすく、落車リスクが高まる。とっさに進路変更することもままならないから、物陰から子どもでも飛び出してきたら避けようがない。平然と傘をさして自転車に乗っている人は、傘さし運転が「3ヶ月以下の懲役(又は5万円以下の罰金)」になることを認識しているのだろうか。警視庁の東京都下自転車一斉取り締まりや警察庁の意気込みなどからわかるように、自転車の違法走行に関してはこれからかなり厳しくなっていくだろう。傘さし運転、並走、無灯火、二人乗りなどで赤切符を切られ、前科者となり、人生を狂わすなんてことが現実として起こり得るのだ。いや、もうすでに起こっている。
私は基本的に雨の日は自転車に乗らないようにしているが(いちいち水滴を拭き取らないとパーツが傷んじゃうから)、どうしても乗らなければならないときはレインウェアを着用する。いわゆるカッパだ。20〜30分ぐらいなら濡れることはない。不安定な片手運転のストレスからも解放される。頭にはごく普通のキャップをかぶる。つばの部分が雨を防いでくれて、おどろくほど顔に雨が当たらない。この“フル装備”で雨の中を走ると、「ほんとうにいま、雨が降ってるのかな」と思うほど快適。通勤・通学で自転車乗車時間が20分ぐらいなら、スポーツショップなどで安売りしているレインコートの上下でじゅうぶん。いちどカッパ&キャップの快適性を体験すると、傘さし運転のほうがよほどわずらわしく感じられるはず。ちなみに、たまに見かける「自転車傘さし器」。器具を自転車に取り付けて傘を取り付けるあれ、京都府警では「違法」だという見解みたい。サイトには『自転車に傘を固定させる器具を取り付けて、傘を差して運転する行為は、道路交通法違反(第55条第2項又は第57条第2項)になる場合があります』という記述があった。強風や大雨にあおられてバランスを崩したり、視界を遮るおそれがあるためだとか。たしかに、すれ違う歩行者にとっては邪魔で危険な存在かもしれない。
とにかく、傘さし運転は周囲に多大な危険と迷惑を及ぼす立派な“犯罪”行為なので、いますぐやめるのが賢明かも。
2007年05月25日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック