昨日、83才のおばあさんが歩道上で「自転車」に「ひき逃げ」され、重症を負うという事故が起こった。事故後、足を骨折して倒れたままのおばあさんと犯人が言い争う場面が目撃されている。おそらく犯人は「前方を遮った歩行者が悪い」という感覚でいたのだろう。いうまでもなく歩道は歩行者のための道であり、どのような場合でも例外なく歩行者が優先される。自転車は歩行者から歩道を借りて走っているに過ぎない。
そして今日、このひき逃げ犯が逮捕されたという続報が飛び込んできた。犯人はなんと70才の女性。もしかしてこの人は、「自転車が立派な車両であり、原則として車道(左端)を走らなければならない」ことすら知らなかったのではないだろうか。先月、警察庁が自転車の違反を厳しく取り締まると宣言したばかり。だからなのか、この手の事故にしてはめずらしく犯人を実名報道している(警察が実名を発表している)。
私もまいにち自転車に乗っているが、やむを得ず歩道を走る場合は車道を走行するとき以上に緊張するし、慎重になる。なぜなら万が一ひとに当てて大ケガをさせてしまった場合、刑事罰の対象となるばかりか何百万〜何千万円もの莫大な補償金を負担しなければならないからだ。そんな恐ろしい現実があることを知ってか知らずか、無灯火で携帯片手に歩道を暴走する自転車のなんと多いことだろう。警察にはもっと厳しく、徹底的に取り締まっていただきたい。

2007年04月04日
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