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2007年02月27日

金沢と大分は○、世田谷区は△。

自転車は「車道(の左端)」を走らなければならない。残念ながらその大原則は守られておらず、我が物顔で歩道を暴走する輩が後を絶たない。もちろん車道通行の原則が分かっていても、「怖くて車道を走れない」という人も多いだろう。「怖さ」の一因としてあげられるのが、クルマを運転するドライバーのマナー違反だ。無意味な幅寄せやクラクションはいうまでもないが、とくに違法路上駐車は自転車にとって非常に危険。なぜなら「違法駐車=自転車の走路をふさぐ」ことに他ならないからだ。車両によって前方をふさがれた自転車は、一時的に歩道へのエスケープを余儀なくされる。歩道がない場合は、クルマのドアが急に開くことにも注意しつつ、車道中央寄りに大きくふくらんで違法車両をかわさなければならない。けっこう緊張を強いられるし、後続車両があれば待っていなければならない。

自転車が車道を走りにくいのは、何もクルマだけの責任じゃない。ヨーロッパの自転車先進諸国のように「車道上の自転車レーン(歩道上ではない)」がほとんど設けられていないのも、自転車を歩道へと押しやってしまう要因だろう。つまり“自転車行政”をほったらかしにしてきたツケが今、「自転車×歩行者」の事故増加となって現れてきたように思う。

しかし、最近はちょっと違う。まずは北國新聞24日付の記事から。『国土交通省金沢河川国道事務所は二十二日夜、バス専用レーン内に自転車を走らせる社会実験を行う金沢市東山、森山地区の国道159号で、「自転車走行指導帯」を示す場所を「灰桜(はいざくら)色」に塗り替える舗装工事を始めた』。さらに、『自転車走行指導帯を設定し、自転車を歩道から分離して、自転車と歩行者が接触する危険な状態を解消する』のだという。写真を見る限りでは「何のためのレーンなのか」理解できない人が出てきそうだ。事前の告知や現場での啓蒙が必要だと思うが、「車道上に自転車レーン」を作ったのは画期的なことである。ただ一つ気になるのは、これ、期間限定の自転車レーンだということ。もともと車道を走ることができるのに、なまじっか期間限定で自転車レーンを作ってしまったら、いざレーンが無くなったときに「もう車道を走れないのね」と誤解する人が出てきやしまいか・・・。まあ、それでも「よくやった」とエールをおくりたい。いいぞ、国土交通省金沢河川国道事務所!

つぎは東京。朝日新聞27日付記事より。世田谷区が『車道の一部に移動式のガードレールを設置、自転車専用のレーンを設ける』という。ガードレール・・・すごいじゃないの。これぞ理想の「車道上物理的分離」だ。ただし、『反対側には、歩道に専用レーンを作る』って、なんか煮え切らないなー。歩道上の自転車レーンは名古屋市内にもけっこう設けられているが、私は逆に危ないと感じる。なぜなら歩道上の自転車レーンを自転車「専用」レーンだと勘違いして爆走する者が多いからだ。さて、記事に戻る。読み進むと、ますます「なんか違う」感が漂い出す。『道路幅が狭い世田谷の場合、歩道に十分な専用帯を設けるのは難しい。このため車道の活用を試みることにした』という部分・・・。これでは、まず「歩道に自転車レーンを作る」ありきで、「やむを得ず車道」に作るという「今までどおり」のスタンスではないか。国土交通省金沢河川国道事務所にはエールを送ったけど、世田谷区は保留。ちなみに同記事中に掲載されている写真は大分市の社会実験の様子。車道上の両端に自転車レーンを「物理的」に分離している。これぞ本来の姿かも。
日本全国の自治体が金沢や大分市を見習い、歩行者もクルマも自転車も、安心して歩いたり走ったりできる道路環境整備に一日も早く着手してほしいものだ。  
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