まずは受付にてゼッケンなどを受け取る。参加賞は長袖Tシャツ。ワンポイントのデザインが控えめなので実用的だ。スタンドの適当な席を確保して荷物を置き、おにぎりを食べる。ハーフの部スタートまで1時間ちかくあったので、ストレッチや写真撮影などをしてまったりと過ごす。
いよいよ出場選手が招集され、サーキット上でスタートの時を待つ。レース中に撮影しようと思っていたが、降雨の心配があり断念。スタートはウワサどおり、カーレースと同様にシグナルで行われた。気分はF1マシンだ。ゴールでチェッカーフラッグ振ってくれるのかな。もしそうだとしても上位選手だけだろうけど。あ、しまった!Nike+にT-SQUAREの『TRUTH』(F1中継のテーマ曲)仕込んでくるの忘れた。でも、もう鈴鹿でF1開催しないし、まあいいか。
道幅が広いホームストレッチ上がスタート地点ということもあり、名古屋シティマラソンのときのような選手による大渋滞はなく、最初から自分のペースで走ることができた。スタート後、すぐに第一コーナー、第二コーナーを抜けてS字コーナーへ。起伏が激しいものの、やはりレーシングコースを走るのは気持ちいい。途中、シケインをショートカットしてふたたびスタンド前を通過。レーシングコース外へ出る。
やがて鈴鹿サーキットの敷地を飛び出し公道へ。いよいよレース本番だ。ここでペースを確かめるため、Nike+のセンターボタンをポチっと押してみる。すると、1kmあたり4分10秒というお返事が。これは自分としては異常なほどのハイペースだ。ちなみに名古屋シティマラソン(10km)の平均ペースが5分08秒/kmだったので、あきらかにオーバーペース。ましてや今回はハーフ(21km)だ。このペースが最後まで続くとは思えない。
しかし足は動くし心肺の調子もいい。「ペースを落とすのはもったいないぞ!」という悪魔の誘惑に負けてそのまま走り続ける。案の定、10km地点を過ぎるあたりから徐々にペースが落ち始めた。それでもなんとかキロ5分を切っている。ときおり小雨がパラついたが、それがいい感じのシャワーになって心地よかった。そのまま鈴鹿市郊外を走り続け、再び鈴鹿サーキットレーシングコース内に戻る。すると、コースではベビーカーをひいたお父さんやチビっ子たちが大挙して走っているではないか。どうやら家族の部のスタートと重なってしまったようだ。それでもなんとかお祭り騒ぎの群衆の間をすり抜け、スタート時と同じく第1コーナー、第2コーナーを駆け抜ける。途中、親子の部の集団は横道(シケイン)に逸れていった。ハーフの部はそのままコースを直進。ヘアピンカーブは「壁のようだ」と聞いていたがまったくそのようなことはなかった。
コース上はとにかく起伏が激しく、上り坂では吐きそうになり、下り坂では膝が悲鳴をあげた。ペースも乱高下しはじめ、残り2kmぐらいの地点でついにガス欠。血糖値もかなり下がって脳の働きが鈍りはじめていたのだろう。ふと「あ、レース中だった」と正気に戻ることを何度か繰り返す。それでもなんとか走り続け、最終コーナーへ。ここを抜ければゴールも近い。ホームストレッチに入ると、ゴールがはっきり視認できた。みるみる元気がわいてきて、残り100mぐらいから決死のダッシュを敢行。そしてフィニッシュ。初ハーフマラソンが終わった。
手元の時計では1時間45分を切っている。信じられなくて何度も数字を確認する。果たして正式タイムはどうか。さっそく記録証発行所へ向かう。ドキドキしながら受け取った記録証には「1時間44分08秒」の表示が。2時間以内を目標としていたので、このタイムは自分としては奇跡に近い。かなりできすぎ。おそらく週末のLSD(超ゆっくりペースの2時間走)のタマモノだろう。「速くなりたければゆっくり走れ」の教えは間違っていなかった。しばしスタンドでレースの余韻にひたる。表彰式とお楽しみ抽選会が終了し、会場を後にしようとしたところ、なんと運営スタッフ&ボランティアのみなさんが一斉に整列して参加者を拍手でお見送り。かなり小っ恥ずかしかったが、こうした姿勢は評価しなければならない。ボランティアのみなさんにこちらこそ「ありがとう」だ。
帰りは長島温泉の湯あみの島に立ち寄り、入浴のあとマッサージを受ける。マッサージ師の人から「脚の筋肉ガチガチですけど何かされました?」と驚かれた。今日、水曜日の時点で筋肉痛はかなり改善されたが、右膝にはいまだにダメージが残り、痛くて走れない状態。さて、次のレースは年明けの「新春 春日井マラソン」だ。10kmの部なので気軽に楽しみたい。以上、鈴鹿シティマラソン参戦記でした。
おまけ これがポールポジションだ!駐車場ではない。
<2007.12.17追記>
2007「第11回鈴鹿シティマラソン」の大会レビューはコチラ!