
ネットリサーチの「アイシェア」が行ったアンケートによると、傘差し運転や夜間の無灯火運転が違法であることを「知っていた」と答えたのは61.5%、「知らなかった」は38.5%でした。
回答したすべての人が自転車に乗るとは限りませんが、約4割もの人が違法であることすら知らないという状況が浮き彫りとなりました。
クルマの違反は「青切符」が切られて反則金を納めれば済みますが、自転車の場合はそうはいきません。車両の仲間とはいえ青切符の適用外ですから、摘発(赤切符)されれば「刑事処分」の対象になります。つまり、傘差し運転や無灯火運転で前科者になる可能性があるということ。
だから現場の警察官はそう簡単に悪質自転車を取り締まることができないのです。厳格に摘発すればその人に前科がつくかもしれないわけですから、心情的にも注意だけにとどめざるを得ないのです(実際はほとんど注意すらせず見て見ぬふりですが)。警察官が違法自転車を躊躇無く取り締まれるようにするには、クルマでいう青切符のような制度を取り入れるしかないのでしょうか。
話がそれました。さて、アイシェアが実施したアンケートでは、自転車の違反の例として以下のような行為をあげています。
・飲酒運転
・二人乗りなどの定員外乗車
・無灯火運転
・横に並んで走行する
・合図のとき以外の片手運転や手放し運転
・ベルで歩行者を避けようとする
・携帯電話の使用
・ヘッドフォンで音楽を聴く
・喫煙
・傘を差す など
「え、それ違法なの?」と驚いた人も多いと思います。歩道上でベルを鳴らして歩行者をどかせたり、夜間に無灯火で走ったり、傘をさしながら運転したり、携帯片手に運転したり、車道を逆走(右側走行)したりする行為etc・・・
これ、すべて前科者になる可能性があるような悪質行為であることを肝に銘じておくべきでしょう。「自転車は危険」という負のイメージを助長する悪質自転車乗りは、もっと厳しく本気で取り締まってほしいものです。
■アイシェアのアンケート結果詳細ページはこちら。