テレビドラマは大きく2つのタイプに分けられます。一つは期間を通して一連の大きなストーリーが展開するタイプ。もう一つは一話ずつストーリーが完結するタイプ。前者は1回でも見逃すとワケがわからなくなってしまいます。一方後者は、1回見逃してもさほど影響はありません。しかしながら私はだんぜん前者、つまり「一連ストーリー」型ドラマが好きです。
ここ数年の傾向として、気軽に楽しめる一話完結タイプのドラマが多くなっています。話の続きを1週間おあずけされるストレスはありませんが、毎回1時間弱の中に起承転結を詰め込みますからどうしても「薄い」印象に仕上がってしまうのは否めません。
一方、「一連ストーリー型ドラマ」の良さは、ドラマ自体に「奥行き」や「重厚さ」が感じられること(例外もあります)。最たる例がNHKの歴史大河。1年という長期間ののち、ついに迎える最終回のラストシーンは毎年のことながら感慨深いものがあります。
もちろん「一話完結」型ドラマにもベースとなるグランドストーリーがあり、一話ごとのショートストーリーとは別に進行していきます。しかしどうしても一連型ドラマに比べると今ひとつ力強さや奥深さが弱くなってしまいます。
今クールでいえば、一連タイプの代表が「銭ゲバ」や「ありふれた奇跡」、一話タイプの代表が「VOICE」や「キイナ」といったところでしょうか。こうしたポイントを踏まえ、改めてドラマを楽しんでみるのも面白いかもしれません。
2009年02月12日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック